こんにちは投資7です。区分所有マンションを売った関係で投資先を探していますがクックパッドが投資先として面白いかもしれないので分析してみました!!現在は打診買いで100株だけ買ってみましたが収益力の面などで儲かる可能性が高い場合、追加投資を行う予定です!!

クックパッドの業績推移とビジネスモデル

クックパッド

決算期 売上高 営業利益 経常利益 純利益 一株利益
2007/04(実) 310 113 112 62 4.6
2008/04(実) 676 319 319 176 12.8
2009/04(実) 1,083 411 412 239 17.3
2010/04(実) 2,207 1,064 1,052 567 36.8
2011/04(実) 3,263 1,626 1,594 847 52.6
2012/04(実) 3,909 1,929 1,907 1,110 68.4
2013/04(実) 4,982 2,644 2,701 1,616 49.38
2014/04(実) 6,572 3,132 3,147 1,868 56.62
2014/12(実) 6,751 2,906 2,916 1,797 53.73
2015/12(実) 14,716 6,544 6,657 4,090 38.29
2016/12(実) 16,845 *8,596 *8,773 933 8.71
2017/12(予) 16,426 7,934 7,923 5,100 47.59
2018/12(予) 17,466 7,674 7,498 4,844 45.20

*2017 年 1 月 27 日開示ののれんの減損損失等の額を控除して算出(クックパッドIRより)

直近の2017年12月期第1四半期の決算では営業利益が減収となり株価は下落しました。ビジネスモデルはコンテンツストック型でマネタイズ方法はフリーミアムとアフィリエイト(広告)事業がメインです。他社には無いユニークなサービスを売っており、上記のように2007年以降、右肩上がりに業績を伸ばしてきました!最近では経営陣の変更などがあり大きく株価が下落しましたが成長力を維持できると仮定した場合、かなり割安水準で放置されていると考えられます。

外部環境

競合として料理動画配信型サービスが出て来ていますがクックパッドのビジネスモデルはConsumer Generated Media(消費者が内容を生成していくメディア)であり料理動画配信サービス(企業発信型のコンテンツ)とは質やターゲット層が異なるので大きな競合にはならないと現時点では判断しています。リスクとしては収益頭である国内クックパッドの競争激化であり顧客が被り競合が台頭してくるようだと収益性が低下します。

経営戦略

アンゾフの成長ベクトル

穐田誉輝さんが社長だったときは「アンゾフの成長ベクトル」で言う新製品開発戦略+多角化戦略が主だったのに対し、佐野陽光さんの経営方針は新市場開拓戦略で既存製品(クックパッド)を新しい地域(海外)に浸透させて行く戦略に力を入れています。

今後、成長を維持できるかは新市場開拓戦略次第と言えるでしょう!個人的には穐田さんの既存顧客や既存市場に新しい商品を追加し一人当たりの単価(ARPU)やライフタイムバリュー(LTV)を上げて行く戦略の方が難易度が低い(成功確率が高い)と考えていました。

国内ビジネスは現在のやり方だと頭打ちになってくると思うので、今後は海外展開の動向を見ながら追加投資をするか否かの意思決定をする必要がありそうです。現在はビジネスモデルの転換期となっており、大きな投資を行うには今後の業績推移を見て行く必要があるでしょう!

キャッシュフロー計算書の推移

決算期 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 営業CFマージン
2014/04(実) 1,924 -1,320 -123 604 29.28
2014/12(実) 992 -838 8,216 154 14.69
2015/12(実) 4,469 -4,026 -662 443 30.37
2016/12(実) 5,248 -693 -1,167 4,555 31.15

CF計算書の推移です。2014年以前も見ましたが成長力を維持するため営業CF(営業活動によるキャッシュフロー)を投資CF(投資活動によるキャッシュフロー)に振り分けているためフリーCFは小さくなっています。

営業CFマージンについては平均して30%程度と米国企業GOOGLEと同等レベルとなっており素晴らしいです(○)。一般的に営業キャッシュフローマージンが高い企業はビジネスモデルが優良なケースが多く膨大なキャッシュを生み出していることが判ります。

ちなみにですが現在、生み出したキャッシュを使うことができていないので流動比率は700%程度まで上がっています。安全性という観点では良いのですが、経営陣が優良な投資先(ビジネス)を見つけれていないとも言えます。もし経営陣が無能で全くリターンを生まないビジネスに資金を投じているようならば今後の成長は無いでしょう。

PER・PBR・ROE

予想PERは現時点で18倍強、PBRは5倍強、予想ROEは20%弱となっています。PERの観点からは5年程度で一株利益が倍になれば上出来だと考えています。ここ数年の営業利益や純利益の成長力からすると5年で2倍は十分可能な数字だと思いますが国内市場は飽和しており、海外展開をどのように上手に行うかが鍵となりそうです。

ROEの観点からは良い投資先と言えます(○)。PERは現在の成長力が維持できるか否かが鍵となりそうですが今後の決算を分析する必要がありそうです(△)。

ビジネスモデルが人に依存しているか否か?

ウォーレンバフェットも人に依存しているビジネスを嫌います。彼が一度投資をしたソロモンブラザーズは企業ブランド型ではなく個人ブランド型の組織であり有能なブランド力のある個人によって顧客がお金を払うビジネスモデルでした。

クックパッドも人(主にSEやIllustrator)を使ってプログラムやデザインを作っていますが人が抜けて行ったからといって作り上げ、ストックされたコンテンツの競争優位性に影響は与えないと考えています(今後のサービス展開の速度には影響します)。

優秀な営業マンによって仕事を取って来ているようなフロー型ビジネスの場合、その営業マンの会社に対する交渉力が高くなり、オーナー(株主)の利益が毀損される可能性があります。しかし、クックパッドの場合、仮に現時点で従業員全員の首を切ったからといって現在の売上が1年後に数%減る程度だと思います。

クックパッド自体のビジネスモデルは優秀です。今後はクックパッドで得た利益をどのように再投資するかが鍵となりそうです。

財務諸表・ビジネスモデル分析結果一覧

  • 営業CFマージンは15%以上か(○)
  • 親会社の無いオーナー企業か?(○)
  • ブランド力の高い企業か?(○)
  • 景気の影響を受けないビジネスモデルか?(○)
  • ニッチな分野のナンバーワン企業か?(○)
  • 製品の値上げ余地はあるか?(△)
  • 事業拡大余地はあるか?(○)
  • BtoCに近いビジネスモデルか?(○)
  • 繰り返し購入・体験する製品を提供しているか?(○)
  • イノベーションが起きる業界か?(△)
  • 5年後も存在するビジネスか?(○)
  • 10年後も存在するビジネスか?(△)

投資分析まとめ

イノベーションがない限りクックパッド自体、この世から無くなるビジネスモデルでは無いと思います。また、ストックされたコンテンツの寿命も長く時事的なコンテンツに比べ、長期間、個々のコンテンツが収益に貢献してくれます(ゲーム系は同じデジタルコンテンツですがコンテンツの寿命が短いです。また同じようなストック型ビジネスだとしてもコンテンツの寿命が短いと収益がストックされません)。

ビジネス自体は膨大なキャッシュを生み出すのでM&Aなどを使いシナジーのある国内事業を買って行けば成長の維持は出来るはずですが現在は海外展開に注力しています。

今後、海外展開が上手く行くか否かは数字を追って行くしかありません、普通に考えればキャッシュを生むビジネス(国内クックパッド)で得たキャッシュを利回りの高い投資先に投資するだけで成長は出来るはずです(私も行っていますが不動産投資で考えると判りやすく、現金を生むマシーンを持っており、現金がどんどん貯まって行くのでその現金を再投資するだけで成長は出来るはずです)。

クックパッドが持っている現金を生むマシーンは維持費も安く優秀です。どこかの家電メーカーの設備などのように減価償却し終わる前に使えなくなる事や、多額の追加設備投資をしなければ競争力を維持できないなんてことはありません。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。