こんにちは投資7です。今回は「クックパッドの予想EPSと将来の株価予想」「ぐるなび(2440)への株式投資をバフェット式で分析」の続きで、クックパッド・ぐるなび・カカクコム・LIFULL銘柄で投資の意思決定をする方法について見て行きたいと思います。

クックパッド・ぐるなび・カカクコム・LIFULL銘柄を比較

収益性の比較

上記はクックパッド、ぐるなび、カカクコム、LIFULL、じげんなどWEBメディア事業を行っている企業のPER、実質PER、予想成長率、取得時利回り、取得時実質利回りを比較した表です。

実質PERや実質利回りはオリジナルで作成した数式ですが基本的にその企業を買収した場合、収益システムはどれくらいの金額かを示しており、B/S(貸借対照表)の残高を加味して計算を行っています。

また、成長率の算出は「クックパッドの予想EPSと将来の株価予想」のように過去のEPS・BPS成長率、平均ROE・内部留保率から算出しています。

クックパッドはどのように分析したか?

株式投資

クックパッド(cookpad)は投資を行う数年前から注目をしていた企業です。ビジネスモデルや財務諸表は昨年の6月ごろから少しずつ調べ出し、最近金額が落ちたことから数日集中して決算書・ビジネスモデル・シェアなどを10年程度調べました。

上記の購入単価は2018年2月13日の終値を示しています。取得時PERは「PER=株価÷一株利益(EPS)」で現在の価格で購入した場合、クックパッドのPERは18倍弱となります。

取得時利回りも難しくはなく「1÷PER」で利回りを計算しています。この利回りはクックパッドの場合、バフェットで言うオーナー利益(株主利益)の利回りとほぼ同じ金額になります。

バフェットはオーナー利益を「営業利益+非現金費用(減価償却費など)-長期的競争力と生産高を維持するために必要な工場や設備に対する資本所要投資額」と定義していますが、WEBメディア事業の場合、人件費投資によって成長が可能であり営業利益はそもそも人件費投資を控除した後の金額なので「長期的競争力と生産高を維持するために必要な工場や設備に対する資本所要投資額」を加味しないで問題ありません(WEBメディア事業でもM&Aで会社を大きくするタイプの企業の場合、オーナー利益はM&Aを加味した方がいいかもしれませんが数字の算出が難しくなります)。

実質PERと実質利回りとは

貸借対照表
(画像引用元:https://info.cookpad.com/faq/ir)

実質PERや実質利回りはその企業を買収した場合、収益システムをどれくらいの金額で購入できたかを示しています。

クックパッドは強固な財務基盤を有しているか?」で書いた内容と重複していますがクックパッドはB/S上に約200億円の現金があり、借入金などはなく、仮にクックパッドを現在の時価総額600億円で買収した場合、クックパッド収益システムを400億円で購入できる計算となります。

現金200億円は1株当たりの現金に換算すると200億円/1.07億円=約187円(現在の発行株式総数は1.07億枚)となり585円でクックパッドを購入すると現金187円がついてくる計算になります。

上記計算はビジネスモデルによりますがクックパッドのビジネスモデルでは営業キャッシュフロー内で投資キャッシュフローを十分賄え、人件費投資によって拡大することができますので実質的に余剰現金は必要ありません。

そのため実質的な1株単価は585円-187円=398円となり、この金額からPERや利回りを計算するとPER=12.22倍、利回り8.18%となります。

クックパッド・ぐるなび・カカクコム・LIFULL株の投資を比較

収益性の比較

そのようにして実質PERや利回りを計算するとクックパッド、ぐるなび、カカクコム、LIFULL、じげんは上記のような数字となります(LIFULL、じげんは現時点で投資するつもりがないのでザックリとした計算です)。

個人的には取得時の利回りの面でクックパッド株が最も優秀だったこともありクックパッドを購入し続けています。不動産投資との比較で恐縮ですが不動産投資の場合、利回りが上昇しないのに対し株式投資ではEPSが成長することで利回りが成長します。

そのため、IRR(内部収益率)で投資全体の収支を計算すると、長期でキャピタルゲイン税を先延ばしにしてIRRが上昇するのは株式投資です(不動産投資の場合、大幅なキャピタルゲインが出る案件では短期で売却した方がIRRが高くなる傾向があります)。

まとめ

いかがだったでしょうか?最終的に現時点で買うか買わないかは相対的な基準となりますが日本、インドネシアなどでシェアNo1のwebメディア事業の取得時PER18倍は安いですし、実質PER12.22倍はお買い得と言えます。

ただ、買収ではなく株式の一部取得の場合、意思決定権は現在の経営者が握っています。身軽にして短期的な利益を追えば年間営業利益80億円は達成できると思われるクックパッドも現在は海外事業展開のために人件費投資を行い来期の営業利益は50億円を割る可能性があります。

そのため、おそらく今年1年の株価推移はパッとしない可能性がありますが今後5年〜10年のスパンで投資収益を見た場合、悪くない数字でリターンを得れると考えています。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。