こんにちはバフェット次郎の株式投資です。今回は楽天へ株式投資を検討する前のビジネスモデル分析です。投資の神様バフェットもよく言っていますが、株式投資を行うためには投資対象のビジネスモデルをよく理解していることが重要です。また、投資対象自体が消費者独占力(強い競争優位性)を保持していなければ投資をすればするほど貧乏になってしまいます。

楽天は消費者独占力を持っているか?

楽天のビジネスが消費者独占力(競争優位性)を持っているかを分析します。「楽天(4755)への株式投資をバフェット式に分析」でも書きましたが楽天は現在、様々なビジネスを行っているのでそれぞれのビジネスについて分析していく必要があります。今回はインターネットサービスセグメントの国内ECのうち主要ビジネスであるBtoCマーケットプレイスとCtoCマーケットプレイスを分析したいと思います。

BtoCマーケットプレイスの競争優位性

楽天市場
(画像引用元:https://www.rakuten.co.jp/)
現在、稼ぎ頭の一つである楽天市場や楽天トラベルは寡占市場となっており、営業利益はここ数年横ばいです。寡占市場はミクロ経済学的に考察を行うと価格は下方硬直性を持つとともに少数の事業者が価格競争を始めた場合、ゲーム理論で言う囚人のジレンマに陥る可能性があります(囚人のジレンマについてはゲーム理論の書籍で紹介されています)。


(画像引用元:http://designaholic.cc/2010/10/post-20.html)

現在、楽天市場、ヤフーショッッピング、Amazonの3社で市場を寡占していますがヤフーはポイント攻勢(Tポイント)を仕掛けておりこれに対応する形で楽天もポイントキャンペーン(SPUなど)を打ったことから囚人のジレンマに陥ってしまいました。

今後、どちらもポイントキャンペーンをやめれば顧客流出が発生する可能性が高く、利益率の高いBtoCプラットフォームでしたが、しばらくはポイント還元によって利益率が低迷する可能性が高いです。

また、ビジネスモデルで考えた場合、ヤフーショッピングと楽天はマーケットプレイスが主なのに対しAmazonは直販が主です。

私の経営する会社では独自ドメインの直販型のネットショップ事業も行っているのですが直販型は数万円〜数十万円のものを売るなど単価を上げない限りかなり効率が悪いです。

しかし、Amazonは大規模な固定資産投資を行い年々、効率化してきました。利益率という面では直販型は劣りますが巨大なネット上の小売店事業は大量仕入れによるディスカウントや送料無料に対応しやすく、今後はさらに競争力が増す可能性があります。

楽天がアマゾンに比べ優位な点

楽天ポイント
(画像引用元:https://trends.google.co.jp/trends/)

楽天は現在、アマゾンやヤフー、ZOZOTOWNなどにシェアを奪われており、BtoCのマーケットプレイス事業は厳しい状況です。ただ、個人的に強いなと感じるのは楽天ポイントでAmazonに比べると競争優位性があります(青色が楽天ポイント赤色がTポイント)。

また、ヤフーと比べた場合、ヤフーは他者(CCC、ヤフーは一部出資)のTポイントを使っているのに対し、楽天は自社の楽天ポイントで還元しているのでポイント発行に対するリターンが大きく、管理もしやすいです。

楽天が最近、多角化しているのは楽天ポイントを使用できる機会を増やすのが目的であり、楽天経済圏の拡大が目標だと思います。一見するとシナジーとして希薄なように見える買収もありますが、楽天ポイントという共通仮想通貨を使用できる経済圏の拡大と捉えるとビジネスとしては面白いように感じます。

CtoCマーケットプレイスの競争優位性

メルカリ
(画像引用元:https://www.mercari.com/jp/)

CtoCマーケットプレイスでの競合はスマホアプリではメルカリ、PCではヤフオクでしょう!ヤフオクは以前、楽天オークションが競争を挑みましたが全くシェアが取れず撤退しています。なお、現在、楽天がシェアを取りたい考えているのはスマホアプリ(ラクマ)市場です。

マーケットプレイスなどのプラットフォームビジネスは先行者が圧倒的に優位で後発はシステムが優秀だとしてもなかなか太刀打ちできなのが現状です(実際にヤフオクと楽オクを以前使っていましたがシステム自体は楽オクの方が優れていると感じました)。

ラクマのシェア
(画像引用元:https://trends.google.co.jp/trends/)

上記はgoogle trendの検索数の推移ですが単純にマーケットシェアと言い換えることもできるでしょう(青色がメルカリ赤色がフリル黄色がラクマ)!最近、フリル+ラクマ=ラクマとなりましたのでシェアは拮抗してきましたが、フリルのアクティブユーザーが綺麗にラクマへ移行するとは限りません。今後、シェアが同等レベルまで持っていくことができれば十分なマネタイズも行えると思いますが現状ではまだ、厳しそうです。

楽天のマーケットプレイス事業分析まとめ

1つの会社へ投資を行うだけで、財務諸表・ビジネスモデル・競合などファンダメンタルの分析にかなりの時間を使うと共にテクニカル分析も行いますので分析だけで数日の時間がかかります。ただ、株を購入するということは事業の一部を所有するということなのでビジネスモデルを正確に把握しないと中長期で保有することはできません。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。