こんにちは100年投資の未来です。最近は不動産投資や株式投資で成功して少し暇なので、新しいビジネスについて考えてみました。
ライフワーク的なビジネスならば収益が上がらなくても楽しいからいいのですが、ライフワークビジネスは既に持っているので、今回はしっかりと収益が上がる高収益ビジネスについて深掘りして行きたいと思います。
戦略の失敗は戦術では取り返す事ができない
戦略 | どんなビジネスをするか? |
戦術 | 決まったビジネスの中での収益の最大化策 |
いきなりですが、長年の経験上、投資でもビジネスでも戦略の失敗は戦術レベルの施策で取り返すのはカナリ大変だと感じています。
同様のことは戦略論などでも有名な失敗の本質という本にも書かれていますし、ビジネスや投資を長年行ってきた方なら体験として経験しているでしょう。
では「戦略とは何か?」「戦術とは何か?」と問われると少し迷ってしまいます。
私なりの解釈ですが、戦略・戦術については下記のように相対的な概念として解釈しており、高収益のビジネスを作るためにはレイヤーが上の段階(どんなビジネスをするか?)のレベルで深い考察を行う事が重要だと感じています。
戦略とは
これまでの経験上、戦略レベルでの失敗は戦術でリカバリーすることは難しいです。ここでの戦略とは「どんなビジネスをするか?」と言ったレイヤーの話です。
また、ネットショップ事業を行うのならば「どんな商材を取り扱うか?」、不動産投資ならば「どんな不動産を買うか?」と言ったレイヤーが戦略と言えます。
戦術とは
一方、戦術とは先程の例ならば「キムチを売るネットショップ店長がどのように売り上げを最大化するか?」「ど田舎にRC一棟物件をフルローンで買ってしまったサラリーマン投資家がどうやって収益を最大化するか?」と言ったレイヤーの話です。
私がよくコンサルで相談をもらうのは下記のような戦術レベルの話が多いのですが、ネットショップなどの場合、そもそもの商材によってビジネス難易度が違いすぎるため、商材レベル(戦略レベル)でビジネスを深掘りしてから展開した方が成功する可能性が高いです。
よくある相談事例
「ドライフルーツ製造業でネットショップに進出したい」
「開業医をしていてネット集客を最大化したい」
「RC一棟を買ってしまったが、CFがマイナスなのでどうすればいいか?」
「キムチの製造小売業をしていているがネット販売に力を入れたい」
「弁護士事務所を経営していてネット集客を最大化したい」
百年投資家流の高収益ビジネスの条件
上記の戦略・戦術の概念を踏まえた上で私なりに考えた高収益ビジネスの条件は下記の通りです。
百年投資家流の高収益ビジネス
- 売却できるビジネス
- ストック性の高いビジネス
- 3C(自社・顧客・競合)のバランスがいいビジネス
- CFの損益分岐点が低い(固定費が低い)ビジネス
- 継続的な労働投入をしなくても収益が発生するビジネス
- 「顧客のスイッチングコスト」or「ネットワーク効果」が高いビジネス
- 自社の経営資源(人・物・金・情報・ノウハウ)を活かす事ができるビジネス
- 5フォースモデル(新規参入の脅威・代替品の圧力・供給業者の交渉力・顧客の交渉力・業界内競争)のバランスがいいビジネス
株式投資によってビジネスを区分所有するのならば上記条件を全て満たしていなくても良いでしょう(例えばスイッチングコストの代わりに高いブランド力などの競争優位性を有する企業)!
しかし、100%出資で自社内のビジネスとして行っていくのならば上記のような条件を満たしたビジネスを可能な限り行って行きたいと考えています。
損益分岐点・労働投入不要は重要
「CFの損益分岐点が低い(固定費が低い)ビジネス」の条件は意外と厳しく、基本的に損益分岐点が高い労働者雇用型ビジネスは除外されます(利益率が高い+ストック性が高いの要件を満たしていれば労働者雇用型でもOK)。
一般的な「飲食店」「リフォーム業者」「小売業」では1年間で10ヶ月程度フル稼働してようやく損益分岐点売上高に達する事が一般的ですが、自分が行うのならば1年間で1〜2ヶ月稼働すればCF(キャッシュフロー)が赤字にならないようなビジネスが理想だと感じています。
また、私の場合、熱しやすく冷めやすいという特徴(ビジネスに飽きる)があるため、基本的に「立ち上げ+稼働」後は労働投入しないでも収益が上がるようなビジネスをしたいと考えています。
5フォースバランスは重要
「5フォースモデル(新規参入の脅威・代替品の圧力・供給業者の交渉力・顧客の交渉力・業界内競争)のバランスがいいビジネス」は株式の投資先を分析する時も深掘りする事が多いです。
5フォース(5つの競争要因)はご存知の通りマイケル・E・ポーターさんが30代の若さで発表した概念で現在でもビジネススクールなどで研究されています。
この中で重要なのが「新規参入の脅威」と「代替品の圧力」で見落としがちな経営者も多いです。
代替品の圧力は「馬車→車」になったようにイノベーションによって既存の習熟(経験曲線効果・規模の経済性・競争優位性)が破壊されます。
最近だと「ガソリン車→電気自動車」は大きなイノベーションとなっており、業界のプレイヤーが大きく変わる可能性が高いです。
条件を満たした高収益ビジネス
正直、「百年投資家流の高収益ビジネスの条件」を満たしたビジネスは世の中に殆ど無い気がします。
スイッチングコストやストック性だけで一般的な「飲食店」「小売店」「顧問契約がない士業」などは除外されます。
唯一、自社で持っているビジネスで条件を満たしているのが「不動産賃貸業(一戸建てがメイン)」となっており、下記のように全ての条件を満たしています。
不動産賃貸業の分析
- 実需や投資家向けに売却可能
- 家賃は毎月入ってくるのでストック性が高い
- 戸建て賃貸は自社の強みを活かす事ができ、顧客が多く、競合が少ない
- 実質借金0なので損益分岐点が低く低稼働(実際は稼働率ほぼ100%)でもCFがすぐプラスになる
- 継続的な労働投入をしなくても家賃収入が毎月発生する
- 顧客のスイッチングコスト(引越にはお金も時間もかかる)が高い
- これまでに蓄積した自社の経営資源を活かす事ができる
- 「IT産業やITによって代替される産業と異なり代替品の圧力(イノベーションにより駆逐される可能性)は小さい」「地方では新規参入の脅威も殆どない」「戸建て賃貸については顧客が多いため顧客の交渉力は小さい」「供給業者(リフォーム業者・管理会社・火災保険会社など)は沢山あるため交渉力が小さい」「戸建ては立地や仕様によって大きく差別化されており、供給も少ないため業界内競争はかなり緩やか」
アパート賃貸業などだと差別化が難しくなり、競合が増えますが戸建て賃貸は差別化度合いが高く、市場供給も殆どないためビジネスとしてはカナリ強いと感じています。
今後行いたい高収益ビジネスまとめ
いかがだったでしょうか?なんとなく、頭の整理も兼ねて文章を書きたくなったので一気に記事を書き上げてみました。
正直、今のところ「一戸建て賃貸業の拡大」か「不動産賃貸業の周辺拡大」くらいしか今後の戦略が思い浮かばないのですが、「百年投資家流の高収益ビジネスの条件」を満たすビジネスが見つかったら手がけてみたいと感じています。今回の記事が新規ビジネスや株式投資の参考になりましたら幸いです。