百年投資家

高校生の時から株式投資をしている30代の人。10代から始めた株式投資と20代前半から始めた不動産投資・事業経営で財を作り20代後半から一応セミリタイア中。趣味は旅行とビジネスと投資なのでセミリタイアしたけど小さな会社経営や投資活動をしています。尊敬している投資家はウォーレン・バフェット。

日本株 メディア

潰れないと思うけどキャッシュフローの推移が悪いスカパー株

こんにちは百年投資家の株式投資です。今回は潰れないと思うけどキャッシュフローの推移から投資をしない方が良さそうなスカパーJSATホールディングス(9412)について記載して行きたいと思います。

私は投資先を選ぶのに10年程度のキャッシュフローの推移にまず注目します。このキャッシュフローの推移で営業CFとフリーCFが右肩上がりの会社が好きなのですがそういった会社はPER30倍やPER40倍などで取引されています。

流石に成長性があったとしてもPERが高すぎる会社はリターンが小さくなってしまいますし、外的なイノベーションや内的な「下手な多角化」によって競争優位性が崩壊した時、大きな損失に繋がる可能性があります。

スカパーの10年間のキャッシュフローの推移

スカパー

スカパーの10年間のCFの推移です。毎年それなりの投資CFを行なっており、それに対して営業CFが伸びていないことから競争優位性が低いです(バフェットなら間違えなく投資をしないでしょう)。

個人的に気になったのは最近のFCF(フリーキャッシュフロー)で営業CFを稼ぐことができないためFCFが赤字転落しています。

損益計算書

一方、損益計算書上の営業利益は2017年3月まで右肩上がりに増加しており営業CFとの整合性が合いません。こういった整合性が合わない場合、投資をする前に踏み入ってB/SとP/Lをよく読む必要があります(粉飾とは言いませんが、あまりよくないケースがほとんどです)。

問題ないケースとして、例えば、銀行業などへ進出し多角化を行なっていると銀行業による貸出金の増加によって営業CFが赤字になるケースがあります(楽天などでは損益計算書上の営業利益が黒字でも金融業による融資によって営業CFが赤字になることがあります)。

スカパーについては営業CFが右肩下がり、FCFを右肩下がりということで投資対象ではないのでこれ以上調べませんがスカパーに対して株式投資を検討しているのならばしっかり調べてから投資をした方がいいでしょう!

スカパーへ株式投資まとめ

投資では複利効果を考えても勝つことよりも負けないことを重視した方が長期ではうまく行きます。なお、スカパーは現金が300億円超ありますが、近年、財務CFがプラスであることから融資を引っ張っているようです。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。

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