こんにちは百年投資家の株式投資です。今回は日本株と中国株のイールドスプレッドを比較してみたいと思います。イールドスプレッドだけで株式投資を行う訳ではありませんが投資の意思決定をする上で多数の情報を多面的に分析する事は大切です!
イールドスプレッドとは
債券同士(債券の銘柄間)の利回り格差を指すが、債券の利回りと株式の配当利回りや、債券の利回りと株式益利回りを比較する際に用いられることもあります。今回は長期国債の利回りと株のリターン(PERの逆数)からイールドスプレッドを算出したいと思います。
中国株のイールドスプレッド
10年もの国債利回り
現在(11月9日)中国の10年もの国債利回りは下落(国債価格は上昇)し3.55%となっております。
上海総合指数のイールドスプレッド
上海総合指数の予想PERは9.8倍、PERの逆数は10.2%、イールドスプレッドは10.2-3.55=6.65%となってます。
香港H株のイールドスプレッド
香港H株の予想PERは7.15倍、PERの逆数は13.9%、イールドスプレッドは13.9-3.55=10.35%となってます。
ハンセン指数のイールドスプレド
ハンセン指数の予想PERは10.90倍、PERの逆数は9.2%、イールドスプレッドは9.2-3.55=5.65%となってます。
日本株のイールドスプレッド
10年もの国債利回り
現在(11月9日)日本の10年もの国債利回りは0.47%となってます。
日経平均株価(日経225)
日経平均の予想PERは18.7倍、PERの逆数は5.34%、イールドスプレッドは5.34-0.47=4.87%となってます。
TOPIX
TOPIXの予想PERは15.26倍、PERの逆数は6.55%、イールドスプレッドは6.55-0.47=6.08%となってます。
投資指標まとめ
イールドスプレッドを大きい順に並べると以下のようになります。
香港H株 10.35%
上海総合 6.65%
TOPIX 6.08%
ハンセン 5.65%
日経225 4.87%
イールドスプレッドがマイナスの場合は国債への投資の方がリターンが高いことを示していますので現在は日本、中国共に株式への投資の方がリターンが高いことになります(日本のバブルの時はイールドスプレッドがマイナスでした)。
イールドスプレッドを見る限りではH株が最もリターンが大きく日経平均が最もリターンが少ないことになりH株への投資醍醐味が高いことを示しています。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。