百年投資家

高校生の時から株式投資をしている30代の人。10代から始めた株式投資と20代前半から始めた不動産投資・事業経営で財を作り20代後半から一応セミリタイア中。趣味は旅行とビジネスと投資なのでセミリタイアしたけど小さな会社経営や投資活動をしています。尊敬している投資家はウォーレン・バフェット。

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明光ネットワークジャパン(4668)の銘柄分析!従来型の教育や大学進学の価値は下落中・・・

こんにちは100年投資の未来です。今回はストック型フランチャイズビジネスを手がける明光ネットワークジャパンのキャッシュフローや業績推移について分析していきたいと思います。

明光ネットワークジャパンは個別指導塾「明光義塾」の直営店とフランチャイズ店を運営しています。2015年までは好業績を誇り、高い利益率でビジネスを展開していましたが2016年からは業績が悪化し利益率も低くなっています。

明光ネットワークジャパン(4668)のキャッシュフローを分析

明光ネットワークジャパン(4668)のキャッシュフロー(引用元:マネックス証券)

画像は明光ネットワークジャパン(4668)の営業キャッシュフロー(投資CF)、投資キャッシュフロー(投資CF)、フリーキャッシュフロー(FCF)の推移です。

2015年8月期までは営業CFが安定しており、競争力のあるストック型ビジネスだった事が伺えます。一方、2016年以降はキャッシュフローが安定せず、直近の2018年8月期はFCFは赤字転落しています。

直近10年間の平均PFCFR(株価フリーキャッシュフロー倍率)を計算すると「25,023百万円(時価総額)÷1,647百万円(10年間の平均FCF)=15.2倍(利回り6.6%)」、直近5年間の平均PFCFRは「25,023百万円(時価総額)÷1,743百万円(5年間の平均FCF)=14.4倍(利回り7.0%)」となっており割安感があります。

各種投資指標

  • PBR(実):1.74
  • PER(予):23.4
  • ROE(実):4.58%
  • 配当利回り:3.33%
  • 経常利益率:8.15%
  • 営業利益率:7.54%
  • 自己資本比率:75.2%
  • 5年間の平均PFCFR:14.4倍

従来型の教育や大学進学の価値は下落中

明光義塾の教室数と生徒数の推移
(引用元:http://www.meikonet.co.jp/)

明光義塾の教室数や生徒数の推移は上記の通りで、2015年頃までは逆風と思われた少子高齢化によって逆に一人当たりに投資できる教育費が増え、教育ビジネス(塾や個別指導)は収益率が高い環境が続きました。

しかし、2016年からは少子化がダイレクトに影響し始めたとともに、昭和的な「有名大学進学→有名大企業のサラリーマン→定年退職」と言った考えが崩壊し始め、さらに収入(年収)という面では有名大学(6大学や関関同立)への進学のリターンが低い事が明らかになってきました。

現在はこれまでの教育や大学進学と言った物の価値観が一変する局面にきているため、今後も明光ネットワークジャパンの経営環境は厳しいと感じます。

学歴と収入は比例しない

努力と収入は比例しますが、学歴自体と収入は比例しません。統計上は高学歴=高収入となっていますが「高学歴=高努力=高収入」というのが事実です。ただ、最近は大学受験などのお勉強に努力を費やすよりも他のことに努力を費やした方が生涯収入や幸福度は高くなるでしょう。

実際に百年投資家の周りには高校を中退してビジネスを始めた人がいますが、そう言った人はすでに1億以上の資産を作りリタイアしています。一方、私立大学の医学部を約3000万円(親の金)費やして卒業して医者になった友人は東京で勤務医をしていますが手取りは僅か30万円程度だそうです・・・。

今後はさらに有名大学進学の価値が下落する事が予想され、数年後には東京大学や慶應大学なども合コンネタくらいのメリットしかなくなっているかもしれません。

百年投資家は明光ネットワークジャパンへ投資するか?

百年投資家は以前、明光ネットワークジャパンの株を保有していましたが現在は保有していません。

学習塾やフランチャイズ(FC)は設備投資も少なくストック型の収益構造となっており、好きなビジネスモデルです。

しかし、これまでの塾や個別指導の目的だった成績UPや志望校合格という物自体の価値が今後はどんどん低くなってくる事を考えると、今のカリキュラムやターゲットに対する訴求の仕方だと情報弱者の限られた親しかお金を払ってくれない可能性が高いので厳しいでしょう。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。

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高校生の時から株式投資をしている30代の人。10代から始めた株式投資と20代前半から始めた不動産投資・事業経営で財を作り20代後半から一応セミリタイア中。趣味は旅行とビジネスと投資なのでセミリタイアしたけど小さな会社経営や投資活動をしています。尊敬している投資家はウォーレン・バフェット。

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