百年投資家

高校生の時から株式投資をしている30代の人。10代から始めた株式投資と20代前半から始めた不動産投資・事業経営で財を作り20代後半から一応セミリタイア中。趣味は旅行とビジネスと投資なのでセミリタイアしたけど小さな会社経営や投資活動をしています。尊敬している投資家はウォーレン・バフェット。

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アサンテ(6073)の業績・CF・配当・オーナー利益分析

こんにちは100年投資の未来です。今回はシロアリ防除No.1企業アサンテ(6073)の業績・CF・配当・オーナー利益などについて分析していきたいと思います。

アサンテは不動産投資でも利用したことがあります。また、新型コロナショックのあった3月に投資を行っており、数百株保有しています。

アサンテのキャッシュフロー・業績推移

アサンテのキャッシュフロー(引用元:マネックス証券)

画像はアサンテの営業キャッシュフロー(営業CF)、投資キャッシュフロー(投資CF)、フリーキャッシュフロー(FCF)の推移です。

設備投資の必要ないビジネスを行っており、毎年膨大なフリーキャッシュフローを計上することができている為、会社には株主(オーナー)の現金が蓄積されています。

利益率

営業利益率は平時で15%前後と高くなっており、高収益体質であることが伺えます。

ROEは内部留保(主に現金)が蓄積されている為、落ちていますが、1株利益を超える配当金を支払うか自社株買いをすれば上がるので、百年投資家の投資スタンスとしてはそこまで気にしていません。

ROEと株価

キャッシュリッチ企業がROEをあげるのはそれほど難しくなく「1株利益を超える配当金」「自社株買い」「利回りの高い有望な投資」を行えばROEが上がります。

百年投資家が投資している会社の多くは非常に良いビジネスを保有しており、キャッシュリッチ企業です。このような会社は投資リスクは低いですが、資本政策次第で株価が高騰するので好んで投資する傾向があります。また、ROEについては高ROEへ投資するよりもROEが上昇していく局面の会社へ投資した方がリターンが遥かに高い傾向があります。

アサンテの割安度分析:株価オーナー利益倍率は?

画像はアサンテのオーナー利益の推移です。オーナー利益は「営業CF−有形固定資産投資」で計算を行い、7年平均で1,365百万円/年もの金額を稼いでいます。

また、ソフト99星医療酸器と同様に全負債を上回る膨大な現金を保有しているため保有現金を加味した実質POPRを計算すると8.39倍と計算することができます(2020年8月28日時点の株価で計算)。

(引用元:マネックス証券)

実質POPR8.39倍はかなり割安と言え、資本政策次第で計算上、平均11.9%程度の運用利回りを叩き出すことができる可能性があります。

アサンテの経済的な堀(競争優位性)

定量分析上、割安感がありますが、定性分析でもアサンテは興味深い会社です。現在のアサンテの営業エリアは関東と関西となっており「四国・中国・九州・東北・北陸」などへの進出余地があります。

海外展開と比べると国内での横展開は成功確率が高く、ほぼ、同一の高収益体質で成長することができそうです。

また、所有ビジネスは下記のように新規のフロー型以外にストック型の更新防除を所有しており、収益の安定化を図ることができています。

所有している経済的な堀は「ブランド」「若干の乗り換えコスト」となっており、各々の地域シェアが高めることができれば「低価格販売力」も付いてきそうです。

シロアリ駆除業界は小さな企業が多く、今後は後継者不足によるM&Aも活発化してきそうです。上場企業はアサンテのみで今後、小規模買収などを行えばさらなるシェア向上を図ることができそうです。

経済的な堀

経済的な堀(競争優位性)は大雑把に分類すると「無形資産(ブランド・特許・行政の許可)」「乗換コスト」「ネットワーク経済」「低価格販売力(製造工程・立地・規模の経済など)」の4つの視点から分析します。当てはまる項目が多ければ多いほど、経済的な堀が広い(競争優位性が高い)と判断できます。

ビジネスのストック性

ビジネスのストック性は「ストック性が高い (ストックビジネス )」「ストック性が低い(フロービジネス)」で判断します。ストック性が高いビジネスの方が収益が安定するため、評価が高くなります。

株主還元姿勢を分析

配当金の推移

アサンテの資本政策の一つである配当金の推移は上記のようになっています。綺麗な右肩上がりとなっており好感が持てます。

現在の配当利回りは優待抜きで4%弱、優待込みで4%強となっており、1年間で4%の株価上昇を見込めれば利回りは8%を超えます。

歴史的な株式市場からの平均リターンは7〜8%と言われているので、個人的にはアサンテの配当政策が維持されるのならば平均リターンを超えるのは難しくないように感じます。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。

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