こんにちはバフェット次郎の株式投資です。今回は株式投資を検討している沢井製薬のフリーキャッシュフローと設備投資(資本的支出)額の推移、比率について見て行きたいと思います。

不動産投資でも同様の事が言えるのですが利益に対する必要設備投資額(必要資本的支出額)が低い程、ビジネスは上手く行きます。必要設備投資額は単年度のキャッシュフロー計算書からは判明しませんので10年程度のキャッシュフロー計算書を見て行く必要があります。

収益を上げ成長する為に大量の資本を必要とするビジネスと、資本を必要としないビジネスとでは、将来的な利益に天と地ほどの差が生じます。ウォーレン・バフェットの投資では資本的支出が利益に対して少ない企業は競争優位性が高いとしており、コカコーラ等は利益に対して20%しか資本的支出に振り向けていないのに成長を維持してきました。

ちなみにバフェットはオーナー利益という概念を重視しており[オーナー利益=純利益+減価償却費+減耗償却費-資本的支出-追加運転資金]となっております。

先生(左)

不動産投資の場合、家賃対修繕費比率を算出したり1㎡辺りの家賃を算出し運営費に対して家賃水準が高い不動産に投資して行く方法を取ると投資で失敗しにくいです。投資では見せかけの利回りにだまされて意思決定すると大抵は負けます

沢井製薬のフリーキャッシュフローと資本的支出

株式投資

沢井製薬のFCF(フリーキャッシュフロー)と資本的支出(有形固定資産の取得による支出と無形固定資産の取得による支出)は下記のようになっております。

営業CF 資本的支出 純利益 フリーCF 純利益対資本的支出比率
2008/03(実) 9,549 -6567 1,738 2987 377%
2009/03(実) 3,168 -2840  2,438 132 116%
2010/03(実) 7,906 -5369 4,982 2578 108%
2011/03(実) 5,938 -1874 7,183 -14424 26%
2012/03(実) 7,813 -4597  9026 5443 51%
2013/03(実) 12,255 -4598 12,022 10,882 38%
2014/03(実) 13,422  -7352 12,192 5,139 60%
2015/03(実) 12,112 -13250 14,053 -2,011 94%
2016/03(実) 19,975 -17775 17,155 -2,962 104%

この中で最も重視しているのは純利益対資本的支出比率です。この比率の平均値は沢井製薬が事業拡大をして行くのに必要な設備投資額(有形固定資産の取得、無形固定資産の取得)を示しています。この比率が低ければ低い程、小額の設備投資で巨額の利益を上げる事ができるビジネスモデルである事を示しています。

沢井製薬の純利益対資本的支出比率は2009年〜2016年で74.6%と高水準となっており、2008年〜2016年だとさらに高い水準となっております。これは沢井製薬のビジネスモデルでは純利益の75%程度を少なくとも設備投資に回さなければ現在の成長を維持できないことを示しており、設備投資に対する利益率が低いことがわかります。

2017年5月追加文章

沢井製薬の場合、成長力がある事から成長力を加味して分析する必要がありそうです。同様レベルの利益成長力がある会社と純利益対資本的支出比率を比較すると比率は高く無く競争力がある事が判明したため、NISAで4月下旬に下記のように投資を行っています。

投資

沢井製薬への株式投資まとめ

今回算出した純利益対資本的支出比率だけから分析すると沢井製薬への投資はしないほうが良い事になります。

特に2015年、2016年と資本的支出比率が上昇してきているのが気になります。PERやROE、利益成長などからは投資に値する株なので、もう少し様々な角度から分析を行い、沢井製薬の株へ投資をするか否かの意思決定をしたいと考えています。

(その後、2017年5月追加の分析を行い株を買っています、今後の追加投資は最新の決算短信や有価証券報告書を見ながら行います)