こんにちは100年投資の未来です。今回は新型コロナショックについて分析していきたいと思います(チャートは全てS&P500で分析しています)。
最近は過去の暴落局面のチャートを分析していますが、今回の新型コロナによる大暴落はリーマンショック型というよりも、ブラックマンデー型のチャートになると考えています。
リーマンショック時の日足チャート
上記は2008年9月15日のリーマンショック時のチャートです。当時、百年投資家は大学生投資家として株式市場に参加していましたが初めて経験する大暴落でどうすれば良いのか良くわからず、含み損を抱えたまま、新規ポジションへの投資をすることができませんでした。
なお、この時の調整は長引き、最終的な大底は2009年3月となっています。十分な日柄調整を行なった後、長期的なブル相場に入ります。
ブラックマンデー時の日足チャート
上記はブラックマンデー時の日足チャートです。過去最大の下げ幅を記録した陰線での日足は凄まじいものがありますが、リーマンショックと異なり調整は長引きませんでした。
週足で少し長期のチャートを見てみると10月下旬に1番底、12月上旬に1番底よりも浅い2番底、その後、長期ブル相場に入り、最高値を更新しています。
新型コロナショックの日足チャート
こちらは新型コロナショックの日足チャートです。暴落の角度はリーマンショックよりも急でブラックマンデーに近い暴落の角度となっています。
通常、弱気相場では「下落率」と「日柄」によって調整を行います。下落率は30%近いので過去の暴落と比較しても遜色はありません。
一方、日柄調整はもっとも短いパターンのブラックマンデーでも2ヶ月程度かかっているので一度、戻った後、4月か5月にもう一度、底値がある展開を予想しています(現時点では2番底の方が浅いと考えています)。
2018年末はV字回復
なお、ブラックマンデーやリーマンショックなど歴代の大暴落と比べると下落率は小さいですが、2018年末にも3ヶ月弱で20%程度株価が暴落する局面がありました。
この時は年末にかけて大きく下落した後、V字回復し、2番底をつけずに上昇していきました。このように全ての下落局面で2番底を付ける訳ではありません。
株価暴落での投資戦略
いかがだったでしょうか?過去の大暴落局面と比較分析をする限りではまだ、日柄調整は十分と言えません。V字回復もあり得ますが、通常、これほどの暴落局面では2番底を付けることが多くなっています。
今回どのような動きになるかは未来のことなのでわかりませんが「下落率」の調整については十分なので、少しずつ買っていくには良い局面と言えそうです。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。