こんにちは百年投資家の株式投資です。今回は南アフリカランド/円のスワップ金利差を利用した裁定取引(arbitrage)について書いていきたいと思います。この取引手法は複数のFX会社の口座を開きスワップ金利差に注目しポジションを建てることで、為替リスク無しにFXのスワップ金利を得る方法です。裁定取引については「豪ドル/円でスワップ金利の裁定取引」で書いていますのでそちらをご参照ください。
スワップ金利を利用した裁定取引
スワップ金利を使った裁定取引は政策金利と関係がないように思われがちですが、政策金利が高いほど各証券会社でのスワップポイントの差が大きくなる傾向があります。今回は前回の豪ドル(政策金利2.5%)より政策金利がさらに高い南アフリカランド(政策金利5.75%)を使った裁定取引を紹介します。
今回はSBI FXトレード(買い13円 2014年11月11日)と外為ジャパン(売り9円 2014年11月11日)を使ってみたいと思います。今回も買いポジションのスワップ金利と売りポジションのスワップ金利の差額13-9=4円を利用します。前回の豪ドルと比較するため今回は南アフリカランドを98000通貨単位持ったと仮定します(現在のレート豪ドル99.6/南アフリカランド10.21=9.755...)。約100万円ですね!今回も両建て口座で合計10万円とします。
127.4ー88.2=39.2円 一ヶ月でのスワップ金利は1176円となり、1年で14112円となります。このポジションの年間利回りは14.1%ととなり豪ドル円での裁定取引より高利回りが実現できます!
南アフリカランドの裁定取引の注意点
南アフリカランド(ZAR)での裁定取引の注意点としてはまず第一に豪ドルなどメジャー通貨に比べスプレッドが大きい点です。そのため、両建てのポジションを作ったのスプレッドによる損失を回収するまでにある程度の時間がかかってしまいます。2点目としては豪ドルなどに比べると変動率が大きく口座残高の維持が大変な点です。こちらの裁定取引は10倍程度のレバレッジで行っても7%前後の利回りが出ますのでその点につきましては豪ドルより優れています!