こんにちは今回は保有株の一つで中国高配当銘柄の一つでもある、重慶農村商業銀行について書いていきたいと思います。関連記事としては「中国高配当銘柄 中国建設銀行へ株式投資」「中国高配当銘柄 中国工商銀行へ株式投資」などをご覧ください。
2017年5月の最新情報
重慶農村商業銀行についても他の銀行株同様に2016年1月を底に株価は回復傾向にあります。現在の配当利回りは4.36%、予想PER5.19倍、PBR0.84倍となっており、PERやPBRで分析した限りでは割安感があります。直近の業績については下記の通りで個人的には2016年12月期の営業キャッシュフローが少ない理由が気になります。投資を行う場合、CF計算書を分析する必要がありそうです。
キャッシュフロー計算書
2012/12 | 2013/12 | 2014/12 | 2015/12 | 2016/12 | |
営業CF | 21,801 | 6,291 | 49,293 | 85,942 | 6,086 |
投資CF | -11,382 | 2,065 | -30,089 | -85,133 | -40,278 |
財務CF | -1,290 | -1,402 | 1,595 | 27,241 | 20,446 |
現金同等物 | 27,353 | 34,280 | 55,083 | 83,210 | 69,664 |
重慶農村商業銀行とは
(画像引用元:マネックス証券)
重慶農村商業銀行は中国で最大の人口を有する直轄市(省・道といった最上位の広域行政区画に属さず、それらと同格に位置づけられる行政区画で、中央政府の管轄を直接受ける市のこと)の重慶に約1770カ所の営業拠点を持つ重慶最大の銀行です。重慶以外にも四川、雲南など周辺地域に進出し、預金残高は3500億元、貸し出し残高は2000億元に上ります。
理財商品の販売額が総額964億元と前年同期比で大幅に増加し、13年末の時点で残高289億元となっています。そのためシャドーバンキングの問題が表面化した時期に大きく売られました。
現在2014年12月の予定純利益が63億元となっていますので約4.5倍の理財商品の販売がある計算になります。シャドーバンキングの規模は100兆円〜300兆円程度とも、サブプライムローンと同程度の規模とも言われていますが、レバレッジなどを考えるとサブプライムローンよりは大きな問題にならないと考えています。
重慶農村商業銀行の予想PERは4.58倍、PBRは0.84倍、ROEは17.58%、配当利回りは5.87%となっています。