今回は中国の高配当銘柄の一つである中国建設銀行(チャイナ コンストラクション バンク)について書いていきたいと思います。2017年5月に最新記事を追加しましたので合わせてご覧頂けると幸いです。
2017年5月の最新情報
中国建設銀行についても中国農業銀行などと同様、2016年の底値か回復傾向にあります。現在の配当利回りは5%で、予想PERは5.92倍、PBRは0.9倍となって、直近の業績推移は下記の通りです。
財務諸表
2012/12 | 2013/12 | 2014/12 | 2015/12 | 2016/12 | |
発表日時 | 2013/03/24 | 2014/03/30 | 2015/03/27 | 2016/03/30 | 2017/03/29 |
連・単 | 連 | 連 | 連 | 連 | 連 |
総資産 | 13,972,828.00 | 15,363,210.00 | 16,744,093.00 | 18,349,489.00 | 20,963,705.00 |
純資産 | 941,668.00 | 1,065,951.00 | 1,241,510.00 | 1,434,020.00 | 1,576,500.00 |
資本剰余金 | 135,217.00 | 135,523.00 | 135,391.00 | 135,249.00 | 133,960.00 |
利益剰余金 | 558,235.00 | 705,889.00 | 858,716.00 | 1,011,608.00 | 1,173,498.00 |
長期有利子負債 | 262,991.00 | 155,792.00 | 200,314.00 | 208,499.00 | 451,554.00 |
短期有利子負債 | - | - | - | - | - |
設備投資 | - | - | - | - | - |
減価償却費 | 11,685.00 | 13,027.00 | 15,356.00 | 17,132.00 | 13,804.00 |
ROE (%) | 20.51 | 20.14 | 18.35 | 15.91 | 14.68 |
ROA (%) | 1.38 | 1.40 | 1.36 | 1.24 | 1.10 |
キャッシュフロー計算書
2012/12 | 2013/12 | 2014/12 | 2015/12 | 2016/12 | |
営業CF | 368,813 | 45,929 | 316,951 | 633,494 | 882,532 |
投資CF | -155,855 | -278,182 | -343,887 | -593,629 | -610,481 |
財務CF | -20,787 | -72,541 | -62,850 | -13,823 | -75,368 |
現金同等物 | 748,920 | 440,773 | 353,718 | 387,921 | 599,124 |
中国建設銀行とは
中国建設銀行は1954年の創業以来長らく政府のインフラ融資部門の担ってきました。05年に4大銀行(建設銀行、工商銀行、中国銀行、農業銀行)の中で初めて香港市場に上場しました。総資産額で国内2位となっており、預金残高は12兆2200億元に上ります!また、不良債権比率は農業銀行より低く1.02%、純金利マージンは2.81%となっております。さらに、昨今はチリに店舗を構え、アジアからの中南米地域向け投資における業務を開始したことでニュースとなりました。
現在はシャドーバンキングなどの影響でかなり安く株価が放置されています。PERは来期予想で4.77倍、PBRは1.03倍、ROEは21.38%、配当利回りは6.74%となっております。
基本的にPER5倍以下は日本のリートのように利益を全額配当に回した場合20%以上の利回りになる計算です。シャドーバンキングや中国経済成長への疑義の問題も大きいでしょうがPER、配当利回りなどの点でこれだけ割安に放置されたことは上場以来ないので素直に押したところは買っていきたいと思います。