百年投資家

高校生の時から株式投資をしている30代の人。10代から始めた株式投資と20代前半から始めた不動産投資・事業経営で財を作り20代後半から一応セミリタイア中。趣味は旅行とビジネスと投資なのでセミリタイアしたけど小さな会社経営や投資活動をしています。尊敬している投資家はウォーレン・バフェット。

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良品計画(7453)の銘柄分析!業績・キャッシュフロー・各種指標の推移は?

こんにちは100年投資の未来です。今回は消費者独占力・強いブランド力を保有している良品計画(7453)について分析していきたいと思います。

株式投資で消費者独占力やブランド力を保有している会社を見つけることはそれほど難しいことではありません。

問題はそのような企業は通常、かなり割高な水準まで株価が上昇してしまい、なかなか手が出ない点です。良品計画(7453)は近年、好業績にも関わらず、株価は下落しており投資を検討できる水準と言えます。

良品計画(7453)のキャッシュフローを分析

良品計画(7453)のキャッシュフロー(引用元:マネックス証券)

画像は良品計画の営業キャッシュフロー(投資CF)、投資キャッシュフロー(投資CF)、フリーキャッシュフロー(FCF)の推移です。

非常に綺麗なキャッシュフローの推移となっており、営業CFは右肩上がり、FCFも右肩上がりとなっています。

決算短信のキャッシュフロー計算書を見ると棚卸資産(在庫)の増加によって2019年2月期と2017年2月期の営業CFが悪化していますが、無印良品(MUJI)のブランド力は高く、店舗当たりの在庫回転率は良いのであまり気にする必要はないでしょう。

営業CF

2019年2月期と2017年2月期の棚卸資産増加によるキャッシュアウトを百年投資家なりに調整した4年平均のPOPR(株価オーナー利益倍率)は「580,091百万円(時価総額)÷24,868百万円(オーナー利益)=23.33倍(4.3%)」となっており、サカイオーベックス(6.1倍)ビオフェルミン(15.4倍)などに比べると割安感はありませんが成長力やブランド力も加味して投資の意思決定をする必要がありそうです。

良品計画とは

良品計画は無印良品「MUJIブランド」の小売チェーン店を経営している会社です。衣料品から家庭用品・生活雑貨・食品など日常生活全般にわたり7000品目以上の商品群を取り揃え、自社店舗販売と供給取引先への販売をしています。

直近の店舗数は国内店舗数は420・海外店舗数497となっており、海外事業の方が多いです。また、国内事業の営業利益は「25,084百万円」海外事業の営業利益は「19,175百万円」となっており、近年は海外事業の利益が伸びています(特に東アジア)。

良品計画(7453)のROEを分析

各種投資指標

  • PBR(実):2.81
  • PER(予):17.1
  • ROE(実):18.77%
  • 配当利回り:1.76%
  • 経常利益率:11.19%
  • 営業利益率:10.92%
  • 自己資本比率:73.3%
良品計画のROE(引用元:マネックス証券)

良品計画の各種投資指標は上記のようになっています。ROEは最も低かった2009年でも9.91%となっており近年は16%を超える高いROEを誇っています。

一方、利益率(営業利益率や経常利益率)はビオフェルミン製薬などに比べると低くなっており、10%前後で推移しています。

ROEはデュポン式で分解すると下記のようになり、売上高当期純利益率はビオフェルミンよりも低いのですが、「総資本回転率」「財務レバレッジ」はビオフェルミンよりも高くなっています。

ROEを分解

ROE (当期純利益/株主資本) = 売上高当期純利益率 × 総資本回転率 × 財務レバレッジ × 100 = (当期純利益/売上高) × (売上高/総資産) × (総資産/株主資本) × 100 = 売上高当期純利益率 × 総資本回転率 × 財務レバレッジ × 100

また、良品計画の場合、自己資本比率が高いので一般的な企業に比べ財務レバレッジはあまり効いていませんが、ビオフェルミンのように現金を現金として運用せず積極的な店舗展開・商品展開によって蓄積したオーナー利益を運用できているため、高水準のROEを維持することができています。

百年投資家やバフェットは良品計画へ投資するか?

良品計画の長期チャート(引用元:https://kabutan.jp/)

いかがだったでしょうか?良品計画は人口が増加している東アジア地域でのブランド力も高く、将来性のある会社です。

ウォーレン・バフェットの投資先の殆どが米国企業であることは知られていますが、それは彼が米国に住んでいるからです。

仮にウォーレン・バフェットが日本に住んでいた場合、ブランド力・消費者独占力の高い良品計画へ注目した可能性は高いです。百年投資家の場合は約4年間投資の機会を伺っていますが、現時点で投資することはできていません(個人的にはもう少し株価が落ち着いた段階で投資したいと考えています)。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。

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