こんにちは100年投資の未来です。今回はエスアールエルと富士レビオを中核とする臨床検査グループ みらかホールディングス(4544)の業績推移やキャッシュフローについて分析していきたいと思います。
百年投資家は現在、資産ポートフォリオに占める現預金比率が高くなっており、可能ならば2020年の3月頃までに1000万円を超える株式投資の規模にしたいと考えています。
みらかホールディングスのキャッシュフローを分析
画像はみらかホールディングスの営業キャッシュフロー(投資CF)、投資キャッシュフロー(投資CF)、フリーキャッシュフロー(FCF)の推移です。
営業CFは2017年までは右肩上がりの傾向となっていましたが、2018年に急落、その後、2019年は横ばいとなっています。
また、投資CFの中身を見ると直近は有形固定資産の取得が大きくなっており、直近は営業CFを上回る設備投資を行なっている事がわかります。
2018年の減収原因としては米国で病理検査事業を営むMiraca Life Sciencesが連結除外となった事が大きく影響しています。
みらかホールディングスは受託臨床検査・臨床検査薬・ヘルスケア関連とユニークな分野で高いシェアを保有する事業も運営しているため、FCFやオーナー利益が右肩上がりに成長するような将来像を描けた場合、投資を検討したいと考えています。
みらかホールディングスとは
みらかホールディングスは日本最大級の検査センターにより毎日20万件以上の検査を受託しています。なかでも大規模病院を中心とした医療機関から受託の特殊検査は国内トップとなっており、臨床検査は国内2位、免疫血清検査分野は世界トップクラスです。
近年は2016年には検査薬事業に参入、2019年食品検査事業に再参入など積極的な投資活動を行なっています。
みらかホールディングスの各種投資指標を分析
各種投資指標
- PBR(実):1.28倍
- PER(予):18.5倍
- ROE(実):5.66%
- 配当利回り:5.28%
- 経常利益率:6.35%
- 営業利益率:8.07%
- 自己資本比率:57.4%
みらかホールディングスの各種投資指標は上記の通りです。キャッシュフローの推移を見ればわかる通りPBRの低いキャッシュリッチ企業という訳ではありません(百年投資家はビオフェルミンやサカイオーベックスのようなキャッシュリッチ企業が好きです)。
また、ROEは低くなっており、利益率も低いため収益力は高くありません。セグメント的には近年、利益率の高い臨床検査薬事業が伸びているので今後は利益率が改善してくる可能性がありますが、数字を分析した限りでは他の投資先を検討した方がいいように感じました。
みらかホールディングスへの投資まとめ
みらかホールディングスは現在、5%を超えるような配当利回りとなっていますが、営業CFの規模や会社が持っている現預金の規模からすると高配当利回りを維持するのは難しいような気がします。
1995年頃からの長期チャートでは現在の株価水準は絶好の押し目のように感じますが、百年投資家としては現時点で投資する気になれませんでした。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。