百年投資家

高校生の時から株式投資をしている30代の人。10代から始めた株式投資と20代前半から始めた不動産投資・事業経営で財を作り20代後半から一応セミリタイア中。趣味は旅行とビジネスと投資なのでセミリタイアしたけど小さな会社経営や投資活動をしています。尊敬している投資家はウォーレン・バフェット。

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大正製薬ホールディングス(4581)の銘柄分析!業績・キャッシュフロー・各種指標の推移は?

こんにちは100年投資の未来です。今回は百年投資家が欲しいと考えている大正製薬ホールディングスについて分析していきたいと思います。

大塚製薬は「リポビタンD」「パブロン」「大正漢方胃腸薬」「コーラック」「リアップ」などのブランド力・消費者独占力のある商品を保有しており、グループ企業にはビオフェルミン製薬(4517)、養命酒製造(2540)、トクホンなどが存在します。

大正製薬ホールディングス(4581)のキャッシュフローを分析

大正製薬ホールディングス(4581)のキャッシュフロー(引用元:マネックス証券)

画像は大正製薬ホールディングスの営業キャッシュフロー(投資CF)、投資キャッシュフロー(投資CF)、フリーキャッシュフロー(FCF)の推移です。

2019年3月期は富山化学工業の全株を富士フイルムホールディングスに売却したため投資CFが大幅黒字となったためFCFが85,266百万円と過去最高を記録しています。

イレギュラーな数字が出ている2019年3月期と2012年3月期を除いた2013年3月〜2018年3月の6年間の平均PFCFR(株価フリーキャッシュフロー倍率)は「626,627百万円(時価総額)÷29,294百万円(平均FCF)=21.4倍」となりPFCFRで見ると株価が落ちた現在でも割安感はそれほど高くありません。

大正製薬HDのチャート(引用元:マネックス証券)

大正製薬HDのオーナー利益とPOPR

大正製薬HDのオーナー利益とPOPR

百年投資家が計算した大正製薬HDの平均オーナー利益やPOPR(株価オーナー利益倍率)は上記の通りです。オーナー利益とはウォーレン・バフェットの書籍で出てくる言葉で百年投資家の場合「営業CF−メンテナンス投資=オーナー利益」で求めます。

大正製薬の場合はビジネスモデル的に「メンテナンス投資=投資CFの有形固定資産の取得による支出」と定義し、計算を行いました。

各種投資指標は下記のようになっており、POPRは20倍以下なので悪くない水準と言えます。また、設備投資比率サカイオーベックス(15%)に近い水準となっており好感が持てます。

各種投資指標

  • PBR(実):0.83倍
  • PER(予):19.9倍
  • ROE(実):7.01%
  • 配当利回り:約1.49%
  • 平均PFCFR:21.4倍(4.7%)
  • 平均POPR:18.97倍(利回り5.3%)
  • 平均設備投資比率:18%

ただ、ROEが低いのでこれまでの余剰資金の投資先のROEも低い可能性が高く、この水準のROEならば自社株買いか配当に資金を回してくれた方がオーナーへのリターンは高くなります。

ウォーレンバフェットのバークシャー・ハサウェイのように元々ROEが低い会社でもROEの高い事業を買収することができれば化けますが大正製薬ホールディングスの場合、金のなる木から発生したキャッシュの使い道がイマイチの可能性が高いです。

百年投資家は大正製薬HDヘ投資するか?

大正製薬HDは設備投資比率の水準が低い点は高評価です。また、POPR(株価オーナー利益倍率)は割高な水準ではありません(割安とも言いにくいです)。

中長期のチャートを見る限りでは投資しても面白そうですが、百年投資家はPOPR15倍(利回り6.7%)程度の水準まで待ってみようと考えています。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。

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