こんにちは「百年投資家」です。今回は三井住友海上の火災保険で大家が入った方が良い特約について記載していきたいと思います。
火災保険は保険会社によって内容が若干異なりますが基本的な補償はどこも殆ど変わりがありません。なお、火災保険の料金を安くする方法については「収益物件の火災保険を安くする方法」で紹介しています。
三井住友海上の火災保険
三井住友海上の火災保険は下記の6つの補償が基本プランとなっています。この基本プランでは「6つの補償」や「5つの補償」「4つの補償」など補償の内容を選ぶことができますのでハザードマップや立地などを参考に基本プランを選ぶと良いでしょう!
- 火災・落雷・破裂・爆発
- 風災・雹災・雪災
- 水濡れ
- 盗難
- 水災
- 破損・汚損等
私の場合は水災の可能性がない地域では水災補償のない「4つの補償」などのプランを選んでいます。補償内容が少なければ少ないほど保険料は安くなりますが十分な補償を受けることができなくなってしまう可能性がありますのでバランスを考えながら吟味すると良いでしょう!
大家が入った方が良いオプションの特約
上記の基本プランに付加する形でオプションの特約を選びます。自動セット特約として「事故時諸費用特約」「地震火災費用特約」「バルコニー等修繕費用特約」があります。
自動セット特約については特に何も言わなければ自動でセットされます。注意点としては「地震火災費用特約」については保険金額の5%を地震火災費用保険金として払うこととなっており、保険金額が500万円など小さい場合、25万円しか補償されないこととなります。そのため、別途特約で保険金額の30%や50%にしておいた方が安心です。
居住用建物電気的・機械的事故特約
上記の「事故時諸費用特約」「地震火災費用特約」「バルコニー等修繕費用特約」以外に大家が入った方が良い特約として「居住用建物電気的・機械的事故特約」があります。築古の一戸建てやアパートなどでは設備が古いこともあり突発的な故障が起こる可能性が高く、故障のリスクをヘッジすることができます。
この特約では「自然の損耗、劣化、性質変化による変色、さび、かび、腐敗、ひび割れ、剥がれ、発行、自然発熱、ネズミ食い、虫食いなど」は補償されませんが建物に付属されている給湯器やエアコンなどに故障が生じた場合に損害の額から免責金額を差し引いた額について損害保険金を受け取ることができます。
家賃収入特約
家賃収入特約とは火災などの事故によって賃貸している建物からの家賃収入が得られなくなった場合の損失額を補償してくれます。
私の場合、加入していませんが一棟アパートなどでかなりの家賃収入がある場合は加入しても損がないでしょう!ただ、賃貸用の区分所有や賃貸用の一戸建ての場合、地方では一戸あたり高くても6万円程度の家賃なので入らなくても良いかもしれません。
特約を付けた方が良い物件として、利回りの高い投資物件や再建築ができない投資物件が挙げられます。これらの収益物件では火災などで建物が焼けてしまうと大きな損失になり、カバーできなくなる可能性があるので入った方が良いでしょう!
家主費用特約
家主費用特約とは賃貸住宅内での死亡事故発生に伴う空室期間、家賃値引期間分の家賃収入の損失や清掃、脱臭、遺品整理などにかかる費用を補償してくれます。
この、家主費用特約ではアパートなどで死亡事故が起きた場合、対象となる部屋は上下左右の隣接戸室のみとなりますので大型マンション一棟などの場合、補償が十分ではありません。
賃貸建物所有者賠償特約とマンション居住者包括賠償特約
どちらも内容としては施設賠償責任保険と同一で名称が異なるだけです。民法717条の工作物責任のリスクをヘッジし、賃貸建物の保守・管理に関する賠償事故を補償してくれます。
具体的には建物の偶然な事故又は建物を賃貸する仕事の遂行に起因する偶然な事故により他人に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合に、賃貸建物所有者賠償保険金を支払ってもらうことができます。
さらに「損害防止費用」「権利保全行使費用」「緊急措置費用」「示談交渉費用」「争訟費用」についても負担してもらうことができますので必ず特約を付加しておいた方が良いでしょう!
火災保険まとめ
不動産賃貸業(不動産投資)で必ず入った方がいい特約は「賃貸建物所有者賠償特約(マンション一棟の場合はマンション居住者包括賠償特約)」です。
その他の特約については可能ならば入った方が良いと思いますが費用対効果を考え、意思決定すると良いでしょう!一戸建て賃貸物件などの場合はもしもの時の損失も小さいので「家賃収入特約」や「家主費用特約」は必要ないかもしれませんがアパート一棟などだと大きな損失になる可能性がありますので「家賃収入特約」や「家主費用特約」にも加入した方が良いです。今回の記事が不動産投資や火災保険の参考になりましたら幸いです。
あなたの物件に合った最適な火災保険を探すなら「収益物件の火災保険を安くする方法」の記事をご参照ください。大手の一括見積もりサービスを活用する事で同一保険内容で、最も安い保険料金のプランを選択する事ができます。
関連記事