こんにちは百年投資家の株式投資です。今回はFXを行う上で知っておきたいFX(為替)市場のプレイヤーについて記載していきたいと思います。
実需筋
外国為替市場の1日あたりの取引の1~2割を占めるとされるのが実需筋の為替取引です。実需筋とは輸出入等によって貿易をする際に必要となる為替取引を行っている会社を指します。
主に輸出企業と輸入企業があり、それぞれの動向によって為替が円高もしくは円安へ推移します。
よりマクロの動きとしては貿易収支や経常収支などの動きに着目する事が重要となります。また、実需筋の動きとしては5 10日というアノマリーがあります絶対的な法則ではありませんが5の倍数の日にちに、仲値に向けてドル円の上昇がある傾向があります。
これは外貨を買う必要がある輸入企業が5 10日等の区切りが良い日を決済日にしている事が多くそのため5日 10日などはドル需要が高まる事から起こるアノマリーです。投機筋の影響が小さかった昔の為替市場では有効だった法則ですが現在では様々なプレイヤーの思惑で為替が動いてしまうため1つの基準として持っておく分には良いですが絶対的な手法というわけではありません。
輸出企業
日本の輸出メーカー(トヨタ、ファナック、信越化学、ホンダなど)が輸出代金として受け取るお金は相手国の通貨です。それを社員の給料や設備投資に充てる為にどこかのタイミングで円に替える必要があります。相手国の通貨を売って円を買うので円高要因となります。
マクロ指標としては貿易収支や経常収支をチェックすると良いです。
輸入企業
日本の輸入企業(電力会社等)は原油や原材料の輸入代金を決済する為に、常に外貨を用意しています。そのためコンスタントに円を売って外貨を買うので円安要因となります。
日本では東日本大震災以降貿易収支が赤字となり輸入超過の状態が続いていました。これは実需上円安要因となっています。2015年7月現在では最新の貿易収支は黒字となっており徐々に実需筋での円安要因は薄れてきています。今回の記事がFXのスワップ金利投資や両建て裁定取引の参考になりましたら幸いです。