百年投資家

高校生の時から株式投資をしている30代の人。10代から始めた株式投資と20代前半から始めた不動産投資・事業経営で財を作り20代後半から一応セミリタイア中。趣味は旅行とビジネスと投資なのでセミリタイアしたけど小さな会社経営や投資活動をしています。尊敬している投資家はウォーレン・バフェット。

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パイロットコーポレーション(7846)の銘柄分析と株式投資

パイロットコーポレーション(7846)

こんにちは投資家の百年投資家です。今回は数年前から買いたかったパイロットコーポレーション(7846)の銘柄分析について記載して行きたいと思います。

この会社は毎年膨大なフリーキャッシュフローを出していますが、百年投資家の投資基準としては株価が割高だったため数年間、見送っていましたが株価もいい水準まで落ちてきたので100株だけ買いました。

パイロットコーポレーション(7846)のキャッシュフローを分析

パイロットコーポレーション(7846)のキャッシュフロー
(画像引用元:マネックス証券)

パイロットコーポレーション(7846)の2007年から2018年のキャッシュフローの推移は上記のようになっております。営業キャッシュフロー(営業CF)とフリーキャッシュフロー(FCF)が右肩上がりとなっており、オービックほどではありませんが、理想的なキャッシュフローの推移と言えます。

通常、このような会社の市場評価は高くPERは20倍を超えることが多いですが、パイロットコーポーレーションの現在のPERは10倍程度となっており、PERの面からは割安感があります。

時価総額はFCF何年分か?

フリーキャッシュフローはウォーレンバフェットの書籍などで紹介されているオーナー利益に近い概念です(オーナー利益は営業CF−現状維持のための投資)。

そのため、百年投資家が投資先を分析するときは不動産でも株でも、可能な限り実質的なオーナー利益の概算額を算出し何年で回収ができるかを見ます(簡易計算で時価総額/FCFを算出し、オーナー利益の概算を出せる場合は時価総額/オーナー利益で計算)。

BtoBがメイン事業でマイナーなサカイオーベックス(3408)の場合、直近6年程度のFCFが時価総額と同等となっており、かなり割安感が高いです。

パイロットの場合は直近5年のFCFで計算すると16年(時価総額/FCF=16倍=投資利回り6.25%)となっておりサカイオーベックスに比べると割高感があります。

しかし、100社程度計算するとわかりますが、殆どの企業で20倍以上の数値となっており、PERが低いとされるトヨタ自動車などは100倍、コマツは33倍という数字が出てきます。

百年投資家
通常のPERと時価総額/FCF(百年投資家は「簡易オーナー利益PER」と呼んでいる)は似た概念ですが、企業の割安感をより適切に評価しているのは「簡易オーナー利益PER」です。トヨタなどは現状維持のために膨大な設備投資(投資CF)が必要なため、FCFが殆ど出ていません。そのため、投資対象からは除外しています。

パイロットはBtoCでブランド力あり

このように非常に綺麗なキャッシュフローの推移をしており、時価総額/FCFでも割安感があるパイロットはBtoCビジネスをメインで手がけています(正確にはBtoBtoC)。

また、パイロットのボールペンやシャーペンはブランド力があると共に、コカコーラのようにイノベーションが起こりにくい業界です(Apple Pencilなどが出てきても実質的な競合にはならないと考えています)。

パイロットの利益率
(画像引用元:マネックス証券)

さらに、営業利益率は約20%、ROEもここ6年は10%を超える水準を維持しており、収益性の面でも問題ないです。

もちろん経営環境などが激変した場合、急激に収益性が悪化する可能性がありますが、現時点では株価の下落はポジティブに捉えることができます。

パイトットへの株式投資まとめ

パイロット
(画像引用元:マネックス証券)

いかがだったでしょうか?5年間のチャートを見る限りでは悪くない水準での投資と言えます。

もちろん今後、株価が下がる可能性は否定できませんが、万が一、価値が0円になったとしても、まだ100株しか持っていないので損失はわずか34万円程度しかありません。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。

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