百年投資家

高校生の時から株式投資をしている30代の人。10代から始めた株式投資と20代前半から始めた不動産投資・事業経営で財を作り20代後半から一応セミリタイア中。趣味は旅行とビジネスと投資なのでセミリタイアしたけど小さな会社経営や投資活動をしています。尊敬している投資家はウォーレン・バフェット。

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モリ工業(5464)の銘柄分析!業績・キャッシュフロー・PBRは?

こんにちは100年投資の未来です。今回はステンレスパイプの最大手のモリ工業(5464)の銘柄分析を行なっていきたいと思います。

百年投資家が株式投資先を探す場合、PERなどでスクリーニングし、最初にフリーキャッシュフローの推移を確認します。

オービックのように10年以上の営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローの推移が綺麗な会社は、長期投資すれば損する可能性は限りなく0に近いですが、市場評価(PER)も高いため割高水準で買ってしまうと殆ど儲かりません。

モリ工業などのように投資家の知名度が低い会社ではサカイオーベックス(3408)日鉄鉱業(1515)のような綺麗なキャッシュフロー推移をしているのに、割安な投資先が見つかることがあります。

モリ工業(5464)のキャッシュフローを分析

モリ工業(5464)のキャッシュフロー(引用元:マネックス証券)

画像はモリ工業の営業キャッシュフロー(営業CF)、投資キャッシュフロー(投資CF)、フリーキャッシュフロー(FCF)の推移を表したグラフです。

BtoBのフロー型のビジネスモデルなのでパーク24KDDINTTのように営業CFは安定していませんが、投資CF(設備投資や買収など)が製造業にしてはかかっていないのでフリーキャッシュフローはほぼ黒字を毎年、維持することができています。

13年間の平均PFCFR(株価フリーキャッシュフロー倍率)を計算すると「13,927百万円(時価総額)÷1533百万円(13年間の平均FCF)=9.08倍(利回り11%)」となり割安感があります。

モリ工業PBR(株価純資産倍率)を分析

貸借対照表

モリ工業のPBR(株価純資産倍率)は0.49倍で数字の上では割安感があります。貸借対照表を見ると借入金約20億円に対して現預金が約70億円あるので少なくとも約50億円は現金を保有しています。

一方、製造業の固定資産(工場や設備)については会社と切り離した場合、価値がなくなるものが殆どなので実際の建物や設備(上記のB/Sだと有形固定資産のその他)の売却価値(時価)は0円に近い価格となることが一般的です。

また、売掛金などの債権についてもファクタリング(債権の買取)をした場合、簿価通りにはなりませんので、実質的な解散価値はPBR1倍弱程度の可能性が高いです。

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製造業の固定資産(建物や設備)は簿価(帳簿上の価格)に比べて時価(実際に売却できる価格)は低くなることが一般的です。一方、不動産賃貸業を行なっている会社の不動産は簿価に比べ時価が高いケースが多いです。

もちろん、正確な時価を測定することはできませんが、PBRは資産の中身によって実態に近いケースと実態から、遥かにかけ離れているケースがある事は知っておいたほうがいいです。

モリ工業への株式投資まとめ

いかがだったでしょうか?メンテナンス投資(現状の収益を維持するために必要な設備投資など)を加味したPFCFR(株価フリーキャッシュフロー倍率)で10倍を下回っているモリ工業は素直に、割安感があると思います。

また、電車の手すりや荷物棚のステンレスパイプのシェアは100%と言われており、財務諸表やキャッシュフロー推移からも競争力の高さが伺えます。

百年投資家はストック型のビジネスが好きですが、フロー型のビジネスだとしてもPFCFRが低く、ほぼ毎年FCFを出せている会社ならば投資しても良いと考えています。今回の記事が株式投資の参考になりましたら幸いです。

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