囲繞地通行権について

こんにちは今回は囲繞地通行権(いにょうちつうこうけん)について書いて行きたいと思います。少し難しい権利関係ですが不動産投資をする上で一応知っておいて損のない知識だと思います。

囲繞地通行権とは

商業地域

囲繞地通行権とは公道に直接通じていない土地(袋地)の所有者が、その袋地を囲んでいる他tの土地(囲繞地)を、その所有者の承諾を受けないで通行し、公道まで出られる権利です。

この公道に至る為の他の土地の通行権を有する者は、袋地の所有権者地上権者永小作権者と解されています。また、対抗力を持つ袋地(袋地の建物)の賃借人にも囲繞地通行権を認めている判例が昭和36年に出されています。

ただし、公道に出る為の囲繞地通行権は無制限な権利ではなく、通行の場所及び方法は通行者にとって必要でかつ、囲繞地所有者のために最も損害の少ない場所を選ばなければなりません。これは土地を利用した公共下水道の利用と同じ法解釈となります。

袋地物件の投資法

不動産売却の費用

上記のような事柄から袋地の物件でも不動産投資として成り立つ事が判ると思います(対抗力を持った賃借人に囲繞地通行権を認めているため)。また、袋地物件は一般的には価値が低いですが43条但し書き道路や接道義務の満たされていない物件同様に囲繞地(いにょうち)の土地を買う事ができれば化ける可能性があります(→詳しい説明はこちら)。